病気

陥入爪の治し方を紹介!自分でコットンを使えば治せるの?

「陥入爪は自分で治せないの?」

「病院に行く時間がなかなかない」

足指が疼くように痛み出す陥入爪。自分で治療できれば早急に処置でき、病院に行く手間も省けますよね。身近にある物を使って治療できるなら、なおよしです!

本記事では、陥入爪を自分で治す方法をご紹介します。コットンやテーピングを利用して、陥入爪をケアしていきましょう。

まずは結論!陥入爪は軽症なら自分でも治療可能

まずは結論!陥入爪は軽症なら自分でも治療可能

先に結論をお伝えすると、軽度の陥入爪ならご自身で治療可能です。陥入爪の症状は、大きく3段階に分かれます。

  • 軽症(第1段階)・・・疼痛・爪周りの赤み・腫れがある状態。痛みがなく気づかない場合もある
  • 中等症(第2段階)・・・化膿、浮腫、肉芽の形成がある。強い疼痛
  • 重症(第3段階)・・・強い疼痛があり、化膿を繰り返す。側爪郭の肥厚、ひどい肉芽が見られる
陥入爪3段階

陥入爪の初期症状は我慢してしまう人も多く「治療が必要かも!」と思う頃には、自分で治療できる時期を過ぎているケースも少なくありません。

陥入爪に必要なのは、我慢ではなく早期治療です。

陥入爪の原因

陥入爪の原因

陥入爪とは、「爪の端の先端が皮膚に食い込んでいる状態」です。足の親指に起こることが多く、皮膚に爪が食い込むことによって痛みや炎症、化膿などを引き起こします。

痛みを緩和しようと皮膚に刺さっている部分の爪を短く切ると、さらに悪化する恐れがあるので注意しましょう。

陥入爪の大きな原因は深爪です。また陥入爪は以下の状態が重なると、重症化のリスクが高まります。

  • サイズの合っていない靴を履いている
  • 圧迫の強い靴下やストッキングを着用する
  • 巻き爪・や爪水虫で爪が変形している
  • 足のむくみ
  • 肥満

陥入爪にならないためには、「深爪をしないこと」「爪(指)を無理に圧迫しないこと」が重要といえるでしょう。

陥入爪と巻き爪の違い

陥入爪と巻き爪の違いは、爪の状態です。

  • 陥入爪・・・爪の端の先端が皮膚に食い込んでいる状態
  • 巻き爪・・・爪の端が内側に巻き込んでいる状態
陥入爪と巻き爪

陥入爪と巻き爪は爪の状態に違いがありますが、症状がほぼ同じで併発することもよくあります。

自分でできる陥入爪のコットンパッキング法のやり方

陥入爪を自分で治すやり方として、コットンパッキング法が挙げられます。コットンパッキン法は、患部の爪と皮膚の間にコットンを差し込む簡単な治療法です。

コットンパッキング法は続けているうちに、爪がコットンに押されて徐々に皮膚への食い込みが緩和されていきます。

【準備する物】

  • コットン(少量でOK)
  • ピンセット
  • 爪アカ取り(あると便利です)

コットンは少量でOKです。ただし手芸用わたはポリエステル素材の物があるので、必ず医療用や化粧用のコットンを使用しましょう。

爪垢取りはAmazonなどで、1,000円ほどで手に入ります。

爪垢取り
画像出典:Amazon

コットンパッキング法を行うタイミングは、入浴後がベストです。入浴後は爪や足が清潔になっている他、爪が柔らかくなりコットンが詰めやすくなるという利点もあります。

【コットンパッキング法の手順】

  1. お風呂で足や爪を綺麗に洗う
  2. コットンをピンセットで5~7mm程度の大きさにちぎる
  3. 皮膚を強く押さないように注意しながら、コットンを爪の下に入れる。
コットンパッキング法

爪アカ取りを使って少し爪を持ち上げるようにすると、コットンを挿入しやすいです。

コットンは入浴後に毎回詰め替えて、清潔を保つようにしましょう。

コットンパッキング法は巻き爪にも有効

先にご説明したとおり、陥入爪と巻き爪はどちらかが原因で併発することもよくあります。そのため治療法や予防法には共通点が多いです。

コットンパッキング法も陥入爪・巻き爪の共通の治療法です。巻き爪にコットンパッキング法を行うと、コットンが緩衝材となって痛みが和らぎます。また爪と皮膚が直接当たらなくなることで、皮膚の炎症を抑えられます。

コットンパッキング法のお悩み3選

コットンパッキング法のお悩み3選

コットンパッキング法は、手軽にできる陥入爪の治療法です。しかし実際にやってみるとうまくいかなかったり、疑問に思ったりすることもあるでしょう。

治療法がうまくいかず、諦めてしまうのはもったいないです。ここでは、コットンパッキング法でよくあるお悩みをご紹介・解決していきます。

陥入爪にコットンうまくが入らない

陥入爪にコットンがうまく入らない場合、コットンを消毒液や水道水で少し濡らすと挿入しやすいです。

またコットンはフワフワしており、ちぎったままの状態で入れようとすると綿が爪の端にひっかかることがあります。こより状にまとめて爪の端から少しずつ入れるようにすると、痛みも少なくスムーズに入れられるでしょう。

また爪が短すぎてコットンパッキング法ができない場合は、他の治療方法を試してみるのも大切です。コットンパッキング法以外の治療方法については、後ほど自分でできる陥入爪の治し方でご紹介します。

陥入爪にコットンを差し込むと痛い

陥入爪にコットンを差し込むと痛い原因には、コットンの詰め込み過ぎが考えられるでしょう。詰めるコットンの量が多いと皮膚や爪が圧迫されて、痛みが出てしまいます。

まずはコットンの量を少し減らして詰め直してみてください。

コットンの量を減らしても痛みがある場合、陥入爪が重症化している恐れがあります。自分で治療することにこだわらずに、専門家に相談しましょう。

コットンパッキングの治療期間はどのくらい?

コットンパッキング法の治療期間には個人差がありますが、2~4週間ほどで効果が出ているか確認してみてください。2~4週間で完治しなくても、効果が出ているようであればそのまま継続して完治を目指しましょう。

反対に「効果がない」「痛みが増している」といった場合は、自分で治療するのをやめて専門家に相談しましょう。効果が感じられない状態を継続すると、症状を悪化させてしまう恐れがあります。

自分でできる陥入爪の治し方

自分でできる陥入爪の治し方

自分でできる陥入爪の治し方として、コットンパッキング法をご紹介しました。コットンパッキング法以外にも、ご自身でできる治療方法はあります。

  • テーピング法
  • 市販の薬や矯正グッズ

テーピング法

テーピング法はコットンパッキング法と並んでよく知られている陥入爪の治療方法で、ご自身で簡単に行えます。

使用する物は伸縮性のあるテープだけなので、非常に手軽です。

【テーピング法の手順】

  1. テープの端をできる限り患部の爪の横ぎりぎりに貼る
  2. テープを下側に引っ張り皮膚を押し下げるようにする
  3. そのままテープを指の腹側を通って一周させる
  4. テープの端を指の上に貼り付ける

テープには医療用テープの他、絆創膏の端を少し切った物や100均で販売されている巻き爪テープなどでも代用できます。

巻き爪テープ
画像出典:ダイソーネットストア

市販の薬や矯正グッズを利用する

陥入爪が軽症であれば、市販薬や矯正グッズで治る可能性もあります。陥入爪で指に赤みや炎症が起きた場合には、抗生物質の含まれた化膿止めの外用薬を塗りましょう。また痛みがあるときは、ロキソニンなどの痛み止めの内服薬も有効です。

抗生物質を含む外用薬の例フルコートf(田辺三菱製薬)
ドルマイコーチ軟膏(ゼリア新薬)
テラマイシン軟膏(ジョンソンエンドジョンソン)
ベトネベートN軟膏(第一三共ヘルスケア)
痛み止めになる内服薬の例ロキソニンS(第一三共ヘルスケア)
イブA錠(エスエス製薬)
バファリンA(ライオン)
セデス・ハイ(シオノギヘルスケア)

インターネットでも手に入る、陥入爪・巻き爪の矯正グッズも人気があります。市販の矯正グッズは、コットンパッキング法やテーピング法よりも手軽に装着できるのが特徴です。

ただし矯正グッズは商品によってサイズが決まっており、調整できません。爪のサイズを測ってから、ご自身に合ったものを選ぶようにしましょう。

陥入爪は自分で治せる?知恵袋の体験談

陥入爪は自分で治せる?知恵袋の体験談

陥入爪を自分で治療を試みた人達は、どのような体験をしているのでしょうか。知恵袋を調査してみたところ、残念ながら体験談はあまり見られませんでした。

そこでTwitterにあがっていた体験談をご紹介します。Twitter上に体験談を公開している人達は、大きく2種類に分類できるようです。

  • 自分で爪を無理やり切除して痛い思いをした
  • コットンパッキング法で痛みがなくなった

自分で刺さっている部分の爪を処理するのは、正しい治療方法ではありません。一時的に痛みが治まってもまた再発する恐れがあります。

https://twitter.com/TagaLee/status/1327175096331505664
https://twitter.com/momtasu_jp/status/1683971012625592324
https://twitter.com/rinndo_2387/status/1530526604505792513

陥入爪にならないために実戦するべきセルフケア

そもそも陥入爪にならなければ、痛みや炎症に悩まされることはありません。陥入爪を予防するには日々のセルフケアが重要です。

  • 足の清潔を保つよう心がける
  • 爪の形をキープする
  • 靴は足の形・サイズに合わせて選ぶ
  • 正しい歩き方を身につける

セルフケアを習慣化してしまいましょう。

足の清潔を保つよう心がける

足を洗うときはつま先までしっかり洗うようにしましょう。爪の周りに溜まった古い角質は炎症や細菌感染の原因となり、陥入爪の症状を悪化させます。

【足を洗うときのポイント】

  • つま先までしっかり洗う
  • こすり過ぎずに丁寧に洗う
  • 足の指の間など狭い場所は歯ブラシなどを使って細かく洗う

綺麗に洗った後は水分を拭きとり、保湿剤で皮膚を保湿しましょう。保湿剤は特別なものではなく、市販のハンドクリームで問題ありません。

爪の形をキープする

陥入爪の原因は深爪です。深爪にしないためには、爪の形をまめにチェックすることが大切です。「こまめにチェック」はしますが、こまめに切るわけではありません。

足の爪は手の爪よりも伸びる速度が遅く1か月に1.5mmほどです。しょっちゅう切ると、必然的に深爪になります。

また爪の肌色の部分に沿って爪を切る人がいますが、肌色の部分に合わせると爪の両端が短くなってしまい陥入爪になるリスクが高まります。

【爪を切るときのポイント】

  • 爪の長さは足の指の先端と揃える
  • 爪切りで中心部を切ってから左右対称に2~4回に分けて切る
  • 爪やすりを使って爪の角に丸みを出す
  • 爪やすりを使い、爪切りで切ったところを滑らかに整える

爪は一気に切るのではなく、高さを確認しながら2~4回に分けて細かく切りましょう。直線刃の爪切りを使うと、真っすぐ切りやすいです。

靴は足の形・サイズに合わせて選ぶ

自分の足に合った靴を履いて、爪を圧迫するのを避けましょう。ハイヒールやつま先が細くなっている靴がよくないことは知られていますが、ほかにも自分に合った靴を探すポイントがあります。

【自分の足に合った靴のポイント】

  • かかとが足にピッタリ合っている
  • 靴ひもなどで幅が調整できる
  • 足首が固定できる
  • つま先にゆとりがある
  • ヒールが高すぎない

足は第二の心臓といわれるほど、体にとって重要な部分です。自分の足に合った靴を履くことは陥入爪だけでなく、体全体のトラブル防止にも繋がります。

正しい歩き方を身につける

歩き方には人それぞれクセがあります。歩き方のクセによって足の指や爪の形が変形し、陥入爪が起きているケースもあります。

【正しい歩き方のポイント】

  • 重心は後ろにかける
  • 歩幅はやや広め
  • かかとから着地 かかと→足裏の中央→つま先の順に体重移動していく
  • 腕は前だけでなく後ろ側に振ることも意識する

正しい歩き方は陥入爪の防止になるうえ、脚のラインが美しくなったりヒップアップしたりと美容効果も抜群です。

正しい歩き方で健康と美しさの両方を手に入れましょう。

【まとめ】陥入爪の治し方

【まとめ】陥入爪の治し方

陥入爪は軽症であれば、自分で治すことも可能です。まだ陥入爪が軽症なら、コットンパッキング法やテーピング法、市販の薬などを試してみましょう。

陥入爪の軽症・・・疼痛・爪周りの赤み・腫れがある状態。痛みがなく気づかない場合もある

ただし「痛みが我慢できない!治療したい!」という状態の場合、自分で治せるタイミングをすでに逃している恐れもあります。

患部が膿んでいたり出血したりしているときは、自分で治すことにこだわらず専門家に頼るようにしてください。

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